【#00065】【ポジショニングー価値を示す】

今日はもう一回、

ポジショニングについて発信します。

 

久しぶりに

Bang & Olufsenについて

ポジショニングの視点で書いてみます。

 

 

【伝えたい価値は?】

 

ポジショニングは差別化のポイントです。

何を持って

独自性を表現するかです。

 

Bang  & Olufsenは、

ポジショニングの軸として

何を設定していたのでしょうか?

 

一つは間違いなく

原音・オリジナル映像の再現性です。

 

こだわったのは測定数値の最高品質ではなく

あくまでも人の眼・耳で

生のライブ音源、映像をどれだけ再現できるか

です。

 

2000年以前の話になりますが

当時世界最大級のスピーカー計測ルームや

電子音響研究所で最新技術を駆使して

スピーカーの開発設計をしていました。

 

でも

最終的な音決めをするのは

「ゴールデンイヤー」と呼ばれる

並外れた聴力を持つ専門スタッフの耳でした。

 

 

人が楽しむものだから

判断基準は計測数値ではなく

人の眼・耳を最優先していました。

 

 

 

【見えない真の価値は?】

 

もう一つの軸はなんでしょうか?

 

 

Bang & Olufsenと言えば

デザインが素晴らしいと

もう一方の軸を

デザインだと思われるかもしれません。

 

確かに

デザインが好きだから

選んだというお客様は多いです。

 

 

でも

Bang & Olufsenでは

一度もデザイン性を差別化のポイントと

訴求することはありませんでした。

 

 

空間になじむ美しいデザインは当たり前

 

家庭で音楽や映像を楽しむのに

機械室のようなオーディオに囲まれたく

ないでしょう

 

 

その代わりにこだわったのは

ストレスなく誰でもいつでもどこでも

「簡単に」音楽や映像を楽しめること

 

「シンプルな操作性」を

もう一方の軸としました。

 

 

ボタン一つで

音楽に満ちあふれた空間が広がる

 

車の中から玄関まで

リビングからベッドルームまで

シームレスに音楽空間が続きます。

 

 

オーディオの知識がなくても

音楽と映像が大好きな

子供、女性、お年寄り

誰でもいつでも

最高の音と映像を

指先一つで手に入れることができます。

 

 

デザインは

目に見える価値の一つに過ぎません。

 

 

ボタン一つで描き出される

豊かな音の世界

引き込まれる映像

 

 

シンプルな操作性の先にある

湧き上がる感動

ゆったりした満足感

 

それが

Bang & Olufsenでなければ

提供できない真の価値です。

 

 

 

目に見えない価値にこだわったからこそ

Bang & Olufsenは唯一無二の存在で

あり続けました。

 

 

 

もし

当時の日本で

ポジショニングの二軸を

「最高品質」と「デザイン」に置いていたとしたら

一時のデザインオーディオのブームと一緒に

忘れ去られたかもしれません。

 

 

1982年の日本進出当時に

「デザインはいいけど、音はどうなの?」

「デザインがいいから、高いんでしょ」

と言われていました。

 

それは目に見える価値にしか

フォーカスされていなかったから。

 

 

後5年で

Bang & Olufsenは創立100年を迎えます。

 

 

レコードプレーヤーもCDプレーヤーも

ありません。

世界中でデザインを高く評価された

BeoSound 9000も目にすることはありません。

 

 

最近では、スピーカーメーカー、

イアフォンメーカーと思っているファンも

多いかもしれません。

 

 

目に見えるデザインはなくても

ブランドが愛され続けているのは

目に見えない真の価値にこだわり続けてきたから。

 

 

あなたのポジショニングを決める前に

もう一度

お客様が評価する目に見える価値

 

そしてお客様が気づいていないかもしれない

あなたでなくては提供できない

真の提供価値について

考えてみてはいかがでしょうか?