【#00061】【事件ですートイレのフックで信用なくす】

3月から開業支援していたクリニックが
ようやく開業の運びとなりました。
開業がゴールではなく
これからが本当のスタートです。
この半年で
不動産、内装工事、サイン、採用など
様々な専門家と出会い
貴重な体験をさせていただきました。
先輩の開業コンサルタントから
すばらしい専門家を紹介してもらい
予定以上にスムーズに開業まで
迎えることができました。
でも、細かいことでは
専門家といえども
注意しなければいけない
たくさんの気付きも得ました。
そんな時に
私のようなコーディネータの役割が
必要だと再確認しました。
今日は
すばらしいプロの仕事でも
「小さなことで信用をなくす」と
いう話を紹介します。
【内装工事 情報の非対称性】
クリニックや店舗の開業では
内装工事費が開業資金の多くを占めます。
信頼できるデザイナー・施工会社に
任せることができるのは
クリニックや店舗ビジネスの成功条件の
一つです。
前職でも
Bang & Olufsenの路面店から
百貨店のショップ・イン・ショップまで
たくさんの店舗作りに関わってきました。
クライアントの希望や条件をもとに
デザイナーが平面図と立面図にまとめ
出来上がりのイメージについて
パースというイメージ図を出してもらい
見積もりを承認し、工事が進みます。
でも
デザイナーの頭にある情報と
クライアントの頭に描くイメージは
大きな差があるのですね。
言葉で説明していない部分も
工事を進めるために
図面上に書き起こしています。
いくら説明してもらっても
クライアントが図面通りに
頭の中に描けるわけではありません。
どうしても自分の希望通りの
イメージを描いてしまします。
後でよく問題になるのは
説明されていないけど
図面に書いてあることです。
「説明しなくても
図面に書いてあるでしょ」
「一般的な工法だから
説明するほどではないでしょ」
ということで行き違いがよくおきます。
デザイナーが説明しても
実際にはクライアントは
違う理解をしていることもよくあります。
信頼できるデザイナーや施工会社と
仕事をすることができると
クライアントが気がつかないところまで
配慮して工事をしてくれるので
安心です。
そうでない場合は
しつこいくらい
「これで間違いない?」と
納得できるまで
言葉にし、絵に書いてみて
イメージを共有することが
大事です。
【トイレのフック事件】
今回の事件のきっかけは
単なるトイレのフックの取り付け忘れです。
工事完成後に
フックの取り付けと一緒に
細かい修正工事を頼みました。
他の部屋の修正箇所の
確認をしているうちに
トイレのフック2ヶ所が付けられました。
で、見ると
「え、ここにつけたの???」
「しかも、この形???」
「はい、図面の通りです」
と言うけれど
この位置でこの形では、
頭をぶつけるかもしれないと
容易に想像できます。
角張った形なので
ぶつけたら間違いなくケガをします。
車椅子兼用トイレなので
車椅子の患者様に注意を向けていると
フックに気がつかない
かもしれません。
体調不良で気分が悪くて
トイレを使う場合もあります。
小さな事ですが
本当にこの会社で大丈夫?と
疑問がどんどん湧いてきます。
図面通りだからと言って
クリニック専門の施工会社が
ここに取り付ける?
取り付け前に
「安全面を考えると
この位置に変えた方がいいです」と
なぜ提案しない?
そもそも
なぜこの位置に書いたのか?
なぜこの形を選んだのか?
トイレのフックは
納得いく位置にすぐ付け替えて
解決しました。
が、心配していた通り
開業後に
こんなはずではなかったということが
いくつか見つかり
完成後の対応が必要となりました。
小さなことで信用をなくす
それは自分自身の仕事にも
当てはまります。
もう少し
確認していたら
防げたのではないのか
言葉にして、絵で表して
確認することの重要性を
改めて認識する出来事でした。